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北信&上越の郷土料理「たけのこ汁」

こんにちは。Webライティングのお仕事をやっていたので、珍しく午後の更新です。
今回は先日作った郷土料理を紹介します。

根曲がり竹を初めて食べました

「たけのこ汁」と聞くと、皆さんは下茹でした筍が沢山入った汁物を想像するかもしれません。その想像は半分正解で半分不正解です。
なぜなら、たけのこが一般的な薄黄色で大ぶりな筍ではなく、北信地方で採れる緑色で細い「根曲がり竹」のことを指すからです。

先日、根曲がり竹をお隣のマダムにいただきました。実は2回目です。
道の駅で目にして以来気にはなっていたものの、いただくまで西日本出身の私は食べたことがありませんでした。

今回はなんと3束も!毎度ありがとうございます!食い意地が張っているのがバレたのかしら。よくお野菜をいただいています。

こ、これは…japanese traditional wizard lod??

まずは皮を剥きます。この作業はかなり時間がかかります。例えるならつくしの節取り。おいもさんのように魔法の練習で油を売っている場合ではありません。

全て剥き終え、可食部分だけ集めたものがコチラ。長ーい見た目とは裏腹に、食べられる部分は少ないです。
具体的に言うと「節と節の間」。何のことか意味が分からないと思いますが、根曲がり竹の皮を剥いてみると分かりますよ。(信州に遊びに来て食べてみてね!)

これを沸騰したお湯で茹でると…若草のような素晴らしい香りがキッチンに漂います。
初夏を感じる本当に良い香りです。香りだけでもお裾分けしたいくらい。

北信&上越の郷土料理「たけのこ汁」

根曲がり竹は長野県と新潟県の県境あたりの山で収穫できる野菜です。
したがって北信と上越の郷土料理にあたります。ありがたいことに、お隣のマダムは食べ方まで教えてくださるので、教わった通りに調理してみました。

<たけのこ汁の作り方>
1.根曲がり竹の皮を剥きお湯で茹でる(上記参照)
2.小鍋にお湯を沸かし、根曲がり竹とサバの水煮缶を入れる
3.味噌を溶かして味噌汁にする

以上。なんて簡単なんでしょう。
(下処理に時間がかかるのであしからず)

コリコリとした竹の子の食感とサバ油の旨味が絡み合う、大変美味しいお味噌汁です。地元産のしめじを加えました。

ご当地感溢れるお料理に出会えて幸せを感じました。皮を剥くのが面倒ですが、この時期になったら1度は食べたいお料理です。

↓皮の剥くのが面倒なおいもさんやあなたへ↓
実は瓶詰めの水煮も売っています。密閉されているので長期保管が可能で、この辺りの伝統的な保存食として使われてきたのではないでしょうか。

今回は試しに下処理したあと水で満たした背の高いタッパーに入れ、2日間ほど冷蔵庫で保存してみました。保存したものは茹でたてのものより柔らかくなっており、味噌汁には水に浸けた根曲がり竹の方が合うかもしれません。

おまけ(参考サイト)

たけのこ汁について検索したら、興味深いWebサイトを見つけました。3年前のものですが、まさにこの通りです。

スーパーや道の駅には必ずサバ缶が売っています。スーパーでは基本的に山積み状態です。水煮缶も味噌煮缶も両方どっさりと積まれており、価格は愛知県よりも若干安い。

「飯山ではなぜこんなにもサバ缶が人気なのか?」と移住した直後から気になっていたのですが謎が解けました。

しかし、年中山積みなことを考えると、たけのこ汁以外にも使っているのかもしれません。サバ缶の謎解きが進んだらまたのほほんやに書きます。

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