石鹸熱、ふたたび。
私は固形石鹸のオタクです。
中学生の時にTAOさんのレシピ本を図書館で初めて見て以来、なめらかな表面にキメ細やかな生地の虜になりました。それ以来、石鹸作家さんのブログや本を読み漁る習慣がつきました。
本を借りてすぐに作り見事に失敗して、中学生ながらに化学へ興味を持ったあの頃。高校では化学Ⅱまで習い、大学以降も時折油脂化学の本を眺めています。
手作り石鹸が好きな人は結構いると思いますが、「見た目が好き」から入った人はあまりいない印象です。受講した石鹸講座で「白くてピシッとエッジがきいている無地の石鹸のビジュアルが大好きです」と自己紹介をしたのは私だけでした。
石鹸の肌というか質感そのものが好きなので飽きるということがないんですよね。幼少期から焼き菓子を作っており、攪拌が得意なのも関係しているかもしれません。
そのため、石鹸らしさが全面に出たシンプルでキメの細かい(=鹸化反応の完成度が高い)ものが特に好きです。ベテランソーパーさんの作る美肌な石鹸は、1枚の写真を何時間でも眺められるくらいうっとりしてしまいます。
石鹸に変態的な愛情を抱いている私ですが、多忙が重なり直近の3年間は全然作れていませんでした。ようやく再開できる環境になったため、石鹸の本を掘り返した次第です。
基本的にレシピは自分で考えているのですが、本をパラパラめくって参考にすることも多いです。もはや石鹸の本はコレクションですね。どれも写真が素晴らしいんですよ。
下の方に写っているのは記録帳です。レシピと各工程までかかった日数、作った年月日などをメモしています。
はじめのうちはインスタバエーな写真付き(プリントしてマスキングテープで貼り付け)で使用感までメモしていたのですが、途中から写真なしになっています。。
レシピに関しては石鹸を作ったらブログに順次書いていきます。参考になれば幸いです。
石鹸というのは化学反応の賜物です。石鹸作りは安全に正しい知識で脂肪酸と水酸化ナトリウムを混合して鹸化反応を手伝う作業。
使用する油脂の脂肪酸組成や温度管理など、好みの系統が見つかれば自ずと方法論がまとまります。慣れてくると「このハーブはどんな方法でエキスを抽出するのがいいかしら」などと応用がきくようになります。
したがってレシピそのものに独自性みたいなものはそれほどなくて、完成した石鹸の質感やアレンジの方法、用途に合わせたバリエーション、デザイン論なんかが作家さんのオリジナリティになると考えています。
好きなことなのでオタク特有の早口長話になってしまいました。
何が言いたいかというと、そろそろ石鹸作りを再開します。
追伸:サムネイル画像は過去に作ったソイワックス入りの石鹸(下)、繭入りの石鹸(上)