石鹸作り

#58 本紫(ほんむらさき)

こんにちは。家庭菜園のハイシーズンにさしかかり、忙しく庭仕事にいそしんでいるおいもです。
先日作った紫根のインフューズドオイルで石けんを仕込みました。

衣類の染料のほか、漢方薬や軟膏などにも使われる昔ながらの根っこです。ムラサキで染めた布の色に由来して、石けんの名前も「本紫」にしました。

レシピ(鹸化率90%、水分量30%)

紫根浸出オリーブオイル 50%
キャスターオイル 4%
ココナッツオイル 20%
パームオイル 26%

苛性ソーダ 鹸化率90%
精製水 30%

*オプション*
1.ティートゥリーEO
2.ジュニパーベリーEO
3.ローズマリーEO
1:2:3=2:2:1の比率で1%

作成の様子

紫根の石けんは色の変化が面白いため、複数枚写真を撮りました。化学の実験として楽しめます。

オイルを計量したときの色は、紅に近い赤紫です。色素が綺麗に抽出でき満足。

苛性ソーダ水と混ぜた直後の色。濃い紫色に変化します。ボウルのふちの色を見ると分かりやすいかな。

20分攪拌後の色です。紫色の赤みが減り、紺色に変化したのが分かりますか?
ボウルのふちの色と、ボウルの奥にある瓶を見比べてみてください。苛性ソーダと反応して乳化すると、かなり青色が強くなります。

トレースが出て型入れするときの色です。深く鮮やかな紺色。

鹸化反応が進み、型から出して少し経つと再び赤みを帯びて紫色になります。空気に触れるにつれてだんだんと茶色味もついてきますよ。

紫根は石けんにした後も濃い色を維持する珍しい薬草です。濃い色と一口に言っても、石けんを作る前から使い終わるまで色の変化がさまざまで、見ていて飽きない石けんになります。

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