北信秋の実りコレクション
おはようございます。朝晩が肌寒くなり眠りの質が格段によくなったおいもです。
秋はいいですね、今回は秋らしい話題です。
昨日、集中力が切れてしまい気分転換に庭を散歩していた時の話です。お庭もすっかり秋模様。植物が「実りの秋」を呈していました。
まずは今回のお花コーナー。
お花が咲いているのを見かけると嬉しくなって写真に撮っているのですが、この頃は一際大きな黄色い花が満開です。調べてみるとキクイモに似ている気がします。イヌキクイモとの見分けが大変難しいそうなのでどちらかは不明です。次に草を刈ったら根っこを掘り出してみようかと思います。
綺麗なので切り花にしたいなーと思ったのですが、家に花瓶がありませんでした。流石に日本酒の空き瓶じゃ風情がないですよね。
続きましてキノコです。庭の隅にポコポコと野生のキノコが生えています。キノコは無知ゆえに怖くて食べませんが、可愛らしいサイズで和む見た目をしています。日に日に増えている気がする。ちなみに、長野県と新潟県の県境であるこの地域はキノコの一大産地です。
上機嫌で庭を歩いていると、裏の斜面に…。
む!むむ!明らかに果実!
すぐさま斜面を上り収穫しに行きました。果実が見える場所は家のすぐ裏手で目と鼻の先なのですが、2mくらいの斜面を登る必要があります。幼少期に山育ちで良かったです。軽やかに登りましたよ。
(※斜面も実質的に管理していることから、ここの植物は採って食べても良い許可を得ています)
立派なあけびを採ったどー!!
旅館のお料理で肉味噌を詰めて煮たものを食べたことはありますが、生のあけびは初めて見ました。
こんなに綺麗な青紫をしているのですね。かなり大きい方ではないでしょうか。既にパックリ割れており熟れています。
中の果肉を取って、山形のあけび肉詰めをイメージして調理してみました。
ベーコン・ねぎ・山えのきを炒め、雰囲気で作った味噌ダレと絡めてあけびに詰め詰め。油を多めに引いた小鍋で蒸し焼きにしました。雰囲気で作った割には綺麗ではないでしょうか。
ひき肉が家になかったのでベーコンを使ったのですが、これがまたいい旨味に。大変美味しくできました。以前旅館で食べたものは苦味があり山菜のような味でした(それがまた良い)。
うちで採れたものは全く苦味がなく肉厚。種類が違うのか成熟加減が違うのか分かりませんが、驚きの食べやすさでした。味噌との相性も相まって、日本酒が大変進みましたよ。
あけびは取り出した果肉の見た目が少し気持ち悪くて、食後まで取ってありました。
しかし、せっかく初めて収穫したことですし、何よりあけびの果物らしい部分は果肉。勇気を出して少しだけ食べてみました。
ほんのり甘くて素朴な味わい。山の恵みを感じる美味しさです。なるほど、山歩きのおやつ代わりとは上手い説明だと勉強になりました。
あけびの果肉はほとんどが種で構成されており、種の周りにくっついている白いところを口に含んで種を飛ばして食べます。ジャムや他のスイーツを作るのであればたくさんのあけびが要りそうですね。漬け物床としても利用されるとか。
調べたところ、あけびは山形県が産地で長野県では生産量が少なく珍しいようです。すぐ裏に野生のあけびが生えている我が家は幸運かもしれません。
北信の秋の恵みに目も胃袋も満たされた一日でした。
皆様も、過ごしやすいこの季節を満喫しましょう。