こんばんは。いつものように風が吹き荒れる飯山の夕方です。本日は第二回ワークショップを行いました!前回と同じレシピで、ハーブをカレンデュラに変えて作ってもらいました。 カレンデュラオイルができるまで 今回も使用するハーブは「ひぐらし農場」さんで摘んできました。 カレンデュラは和名「キンセンカ」というマリーゴールドのような見た目のお花です。ひぐらし農場さんで元気に育ったカレンデュラを、軽くドライフラワーに加工しました。 使用したネットはキャンプ用干し網なのですが、自宅で何かを干すときに重宝しています。 水気が取れたら、花びらを一枚ずつ抜き取ります。この時点でとても華やか。 ちょうど真夏だったので、数日でいい感じに乾きました。 今回のメインオイルにする太白ごま油に、乾かした花びらを投入して1か月ほどおきます。わたしはカレンデュラを石けんに使うのが好きで何度も作ったことがあるのですが、ひぐらし農場さんのカレンデュラは花びらの色が濃い!摘んでからすぐに加工したからなのか、ひぐらしさんの腕前なのか✨おそらく後者でしょう。 コーヒードリッパーを使って濾過。こうして出来上がった浸出油(インフューズドオイル)は、ハーブのエキスがたっぷりと染み出しています。もちろん精油で香りをつけるのも大好きですが、浸出油はもっと好きです。精油は時間とともに香り(成分)が気化していきますが、香りが無くなってからも油に出しているので最後の最後までハーブの成分を使える点が魅力かと思います。また、香りの強いハーブ(ラベンダーやカモミールなど)で作ると、香りも一緒に取り出せますよ。 ちょうどカレンデュラの花びらで浸出油の作り方を書いたことがあるので、良かったら読んでみてください↓ ワークショップの流れ 石鹸作りのワークショップは、大きく分けて3つのフェーズになります。1.材料の計量 2.苛性ソーダ水と油脂類のかくはん 3.型入れそのあとの保温、型出し、熟成に関してはご自宅でやっていただく流れです。 会場は今回も「ひなたやまロッジ」さん。周囲の自然が美しく、内装はおしゃれな素敵なレンタルスペースです。 材料の計量と苛性ソーダ水の作成 石鹸作りの手順は結構単純です。正しい比率の材料を混ぜて、適した環境下で1か月熟成するというもの。ただ、苛性ソーダ(NaOH)という劇薬を使う関係で、肌に触れないようにするなど注意する点がいくつかあります。そのあたりの正しい知識をお伝えしていければと思いながら教えております。 かくはん 石鹸作りで一番印象に残る作業がかくはん。計量した油脂類に苛性ソーダ水を混ぜて乳化させる作業です。日常生活で15~20分程度混ぜ続ける機会はあまりないですよね。ここでしっかりかくはんできていれば、そのあとは休み休みで十分です!生地を持ち上げて線が残るくらいになったら型入れのサイン。精油やオプション用油脂を入れて全体を混ぜます。 型入れ 今回は紙コップとシリコン型を使ってもらいました。いつかオリジナルのシリコン型を作りたいなぁ。型の素材によって取り出しやすさが変わってきます。 ローズマリーのワークショップにも参加してくださった受講生が持ってきてくれました。ごろんとしたでっかい円柱状になります。そのうちコーティングされた紙製の型も探したいものです。 型入れまで終わったら、タオルで包んで箱にしまってもらいます。今回は夏ですのでダンボールに入れてもらいました。寒くなってくると保冷バッグや発泡スチロールの箱など、保冷できる入れ物が良いです。 作業後のクリエイティブなお話 今回は短時間で作れるレシピにしたのもあり、ゆったりとお話をしながら作業を進められました。雑談の中で素晴らしいアイディアが飛び交っており、どれも未来につながる創造的な会話。一つずつじっくりまったり実現していきたいですね。 会話をしながら、ひなたやまロッジは飯山近辺のクリエイターや住民、移住者が集うコミュニティスポットになると確信しました。いろいろと「暮らしをゆたかにする」企画を考えていきたいと思った次第です。 手仕事の味わい深い作品 これはひなたやまロッジのオーナー自ら作った槐(エンジュ)のコースター。「円寿」とも呼ばれる樹木で、そのおめでたい呼び名にあやかってコースターに加工したそうです。あたたかみのあるインテリアにぴったりの素敵なコースター✨ こちらは非売品の手作り木製スプーン。持ちやすさと使いやすさにこだわった美しいデザインです。手彫りとは思えないなめらかさと曲線美にうっとりします。スプーンの品質を見て、実際に触って使ってみてほしいから、作家さんの名前も秘密にしているそうです。職人魂を感じます。 そのほか色々なクリエイターさんやお店について教わり、とても勉強になる会でした。わたしも以前から感じていたのですが、飯山や長野県に移住してくる方々の芸術家及びクリエイター比率が高い。…